雷神のイレズミ 和彫りのジャンル
風神は風をつかさどる神、
雷神は雷をつかさどる神。
雷様の見た目は鬼で描かれ、頭に牛の角を持ち、虎の皮のふんどしをしてアーチ状の輪の形に連ねた太鼓と共に手にばちを持った姿で描かれる。雷神が太鼓を打ち鳴らす時、稲妻と雷鳴がとどろくとされ、雷獣という怪獣が落ちてくると言われる。平安時代の貴族であり政治家だった菅原道真は亡くなったあとに、天変地異が多発したことから、「死して天神(雷の神)になった」と伝えられた。雷神は民間のあいだで雷様と呼ばれ、雷様は地上に降りてきては人のへそを取るとされ、その際「くわばら」と唱えれば、雷様から逃れることができた。この「くわばら」という言葉、菅原道真の領地であった「桑原」を指すと伝えられる。