魅惑のポリネシアントライバル特集!!(サモア編)
GRooveです!
今回ご紹介しますのはポリネシアンスタイルトライバルなのですが、
ポリネシアと一言で言っても複数の部族があり
マルケサス、サモア、ハワイ、タヒチ、マオリと言う感じで
それぞれまた違うスタイルや文化があったりするので何回かに分けて行きたいと思います。
と言う訳で今回はポリネシアントライバルを特集する上で外す事の出来ない
魅惑のポリネシアントライバル特集!!
サモア編です!
まずポリネシアンスタイルと聞いてもピンと来ないかもしれません
トライバルタトゥーを大きく分けると
前回ご紹介した
ハイダのようなネイティブ系、
ボルネオのような羅線模様系、
そしてポリネシアンのような細かい模様系
こんな感じでザックリ分けられると思います(グルーブ的にはですが)
その中でもグルーブは
通称「民トラ」民族系トライバルと聞くと真っ先にこのポリネシアンスタイルが浮かびます
ポリネシアのタタウの伝統は、2000年程前から存在し
18世紀には、キリスト宣教師によって野蛮な行為として禁止され
ポリネシア各地で消滅したと思われたタタウ文化も
サモアでは耐える事なく受け継がれて来ました
骨や牙を削った針でリズミカルに叩きながら模様を刻んで行くサモアのタタウは
男性用はPe’a(ペア)と呼ばれ、
(ペアは大蝙蝠と言う意味のようで、その形が蝙蝠に見えると言う所から来ているようです)
(このデザインは参考用に書き起こした物で、この模様が正しい模様というわけではありません)
ポリネシアンスタイルのトライバルにおいて多く用いられるモチーフは
サメの歯、槍先、ムカデと言う感じで皆様も一度は目にした事があるのでは?
独特な腰から太ももにかけてのスパッツ型のデザインで
その人それぞれで模様は変わり、その模様によって
社会的地位やその人の生きてきた過程等を表し
痛みに耐え、無事完成させた者には栄誉が与えられると言う物のようです。
そして女性にも独特なmaluと言う物があり、守護的な意味を持ち
こちらは非常に装飾的でレースのように細かい模様が脚を飾ります。
(このデザインは参考用に書き起こした物で、この模様が正しい模様というわけではありません)
maluで一般的に用いられるモチーフは
星、保護、カモメ、クラゲ、ヒトデ、十字架と言う感じで中でも保護は重要な役割のようです
ペアと比べ規則性は薄く印象もかなり違いますが
コチラも非常に美しいですね
オリエンタル系が好きなガールズさん達にもオススメ出来そうです!
そして時は流れ1980年の初めに、ポリネシアンタタウ文化は復興を開始し、
ポリネシア人達により再びポリネシアンタタウは再生され始めました
しかし、従来通りの道具はしっかりと消毒する事が出来無かった為
保健省は1986年に仏領ポリネシアでのタタウを禁止としたそうです。
その後、年月は過ぎてもポリネシアのタタウの道具、技術は
ほとんど変わる事は無いまま守られ
それは伝統的なデザインや技法の為、
父から息子または弟子と限られた者にのみ伝え守られ
そのトフガ・タタウ(彫り師)達は、長年師の元で技術、知識を学び
それを広く広げる事をせず、
その性質上、変えられない神聖な物として今でも受け継がれてきたのですね
ロマンであります!
しかしそんな神聖な儀礼であるタタウの裏には彫り込まない、
もしくは完成させられなかった人は
最も地位が低いともされていたようです。
どうでしょう?魅惑のポリネシアンスタイル!
我々はその美しいデザインを取り入れる事で一端に触れる事しか出来ませんが
とても奥深く興味が湧きますね!
では次回の特集もお楽しみに!